|
日本人に比べると質よりも量が大事なのかな〜?と思うことが多いカナディアンの食生活だが、この数年で ”体に良くて良質な食べ物“にこだわる人たちが増えて来ているようだ。近年、注目を集めているオーガニック食品の専門店「The
Healthy Butcher」では、自慢のオーガニック食材だけで作ったテイクアウトメニューが評判になっている。店内に入ってみるとButcher(肉屋)という名前なのに八百屋なの?と思うくらいの野菜や果物などが並んでいる。「今は輸入食材も多いけど、ゆくゆくはローカルのオーガニック食材で店をいっぱいにするのが目標」と語るオーナーのマリオ。肉はもちろん魚類、パン、コーヒー、ミルク、調味料など日常生活に必要な食材はほとんど揃う品揃えだ。
鮮度と種類の豊富さが自慢!
大きなガラスのショーケースに並ぶのは、色鮮やかなビーフ、チキン、ポークなどの肉類。契約しているオーガニックファームから一頭単位で仕入れているため、あらゆる部位を料理方法に合わせて様々な形や厚さにカットして販売している。ソーセージ、サラミ、ハムなどの加工ものも種類豊富に取り揃えられている。
その中から今回は、シンプルなホワイトフラワーのトルティーヤで巻かれたビーフ・ラップサンドをオーダー。トマト、ローストペッパー、卵、モッツァレラチーズにライスも入って具沢山、ランチにちょうどいいボリュームだ。新鮮なひき肉には少し甘みがあり、しっかりとした味わい。オーガニックの食材からは、素材が本来持っている”味“が際立って伝わってくる。甘いものは甘く、酸っぱいものは酸っぱく、苦いものは苦く…と、それぞれの食材がしっかりと存在を主張しているのだ。
サラダやチーズ、野菜を使ったサイドディッシュもお勧め
テイクアウトコーナーにはサンドイッチ、ラップサンドだけでなく、季節の新鮮な野菜や果物、豆類やクスクスなどを使ったサラダやサイドディッシュもある。シンプルな味付けのサラダ類を食べてみるとオーガニック食材の良さがより良く分かるだろう、ということで、サイドに真っ赤な色が鮮やかなビートのサラダを選んだ。ビートは日本ではあまり馴染みがないが、ロシア料理のボルシチなどに使われる、深い赤色をしたカブに似た野菜。果物のような自然な甘さと食感が良い。グレープフルーツとオレンジ、そしてバルサミコ酢のドレッシングで甘酸っぱく爽やかな味わいに仕上がり、ちょっと食欲が落ちそうな暑い季節にもピッタリのサラダだ。
ミートコーナーにはリブやステーキはもちろん、ビーフサーロインを使ったバーガーやソーセージ、串にさしてあるスブラキなどもある。この品揃えの良さに加えて、この店を引き立てているのがフレンドリーなスタッフたちだ。店頭で扱っている商品についての知識も愛情も深く、調理方法から味付けまで、色んな相談に乗ってくれる。今年の夏は友達を集めて、量だけでなく質にもこだわったオーガニックの肉と野菜のBBQを楽しんでみたい。
〈文・写真/大村 絵理〉
|