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トロントの各界で活躍する著名人にインタビュー

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二宮 恵子、エイミー・ハンプトン
Keiko Ninomiya&Amy Hampton
二宮 恵子、エイミー・ハンプトン
AKA Dance
カナダと日本。2つの異なる文化を 融合し、
表現するダンサー

7月2日から13日まで開催されていた演劇フェスティバル『トロント・シアター・フリンジ・フェスティバル』で『Love, So Says…』を上演したダンサーの二宮恵子さんとエイミー・ハンプトンさん。今回はこの2人にお話を伺った。
マイケル・キャルドウェルさんと二宮さんが振付けを担当した『Love, So Says…』は、恋する2人が主人公。性別は分からないが(もしくは同姓かもしれないが)、反発しあった末に分かりあい、そして温かな気持ちに包まれていくが…という恋の過程を描いた、誰かに恋した経験があれば共感できる作品だ。思わず微笑んでしまうような愛らしいシーンがあったかと思うと息を呑む喧嘩が舞台上で繰り広げられ、ダンスと演劇を掛け合わせたよう。アイ・マガジンやトロント・スター紙で”いち押し“の高評価を得たのも頷ける。

小さい頃からバレエを学び、高校生で初めてソロと振付けを経験、踊ることに大きな楽しみを見出していた二宮さんが、イギリス・ロンドンでのダンス留学を終え、カナダ・トロントに渡ったのが96年。『スクール・オブ・トロント・ダンスシアター』を卒業後、いくつかのダンスフェスティバルに参加するなどして経験を積んだ。その過程で出会った一人のダンサーが、モントリオールを中心にバレリーナとして活躍していたエイミーさんだった。
「あれは1999年だっけ?」
二宮さんの言葉を受けてエイミーさんは頷く。
「そうね。ケイコとは99年に初めて一緒に仕事をしたね。いくつかのプロジェクトを経験した後、『コパス(CORPUS)』でも一緒に踊ってたのよ」
『コパス』とは、演劇・ダンスカンパニー。カナダで創設された団体で、全身黒タイツだったり、羊の被り物をしていたり…と、観客を笑わせながら「身体」というキーワードをもとにパフォーマンスを見せる、世界的にも人気の集団だ。01年、二宮さんはオーディションを受け、『コパス』のカンパニーメンバーとなっている。
「最初から私たちは仲良くしてたわ。コパスでは一緒に世界中をツアーして周ったの。ツアーには、男性ダンサーが2名、女性ダンサーが2名いて、それが私たち。だからもちろん、旅先で泊まる部屋はいつもケイコと同じってことになるでしょ。3ヶ月も、4ヶ月も一緒に旅をしていたらお互いのことがよ〜く分かるんだけどね(笑)。本当は寝なきゃいけないのに一晩中話してたり…ケイコと私は息が合ったのね」
「そうそう、2人で”ロマンティック・ディナー“(笑)とか行ったよね」
そう二宮さんが言うと、エイミーさんは笑う。
「そういえば何回か行ったね(爆笑)。うん、コパスでは楽しみながら仕事をしていた。でもね、そのうちに自分たち自身のものがやりたくなった」
2人の言う”自分たちのもの“つまり、自分たちから発信していくものが形になったのが昨年結成されたダンスカンパニー『AKA Dance』で、07年9月に『ジャンクション・アート・フェスティバル』でデビューした。
「(自分たちでカンパニーを運営していくことは)とっても複雑。凄く沢山のことをしなければいけない。プレッシャーもあるしね。ダンサーとしては経験しなかったマーケティングとか、バジェット管理などもしていかなくてはいけない。ダンスという”ビジネス“の別の面を発見して、経験してるところよ。でも、楽しいわ」
その新しい経験には、学校でのプロジェクト『Superheroes in the Schools』も盛り込まれている。
「学校に行って子ども達にダンスを経験させています。子どもって本当にイマジネーションが豊かで、ダンスシーンの意味をすぐに理解する。感心するわ」
そして二宮さんは付け加えて語る。
「それにダンスに対するリアクションも強い。例えば、怖いシーンだと怖い〜って顔をするしね(笑)。学校のプロジェクトは(ほかのダンスプロジェクトと比べて)準備期間が大変だけど、それだけの価値があると思っています」
『AKA Dance』としての次の大きな舞台は日本。8月6日から13日まで東京で開催される国際ダンスフェスティバル『ダンスが見たい! 10』のインターナショナルシリーズだ。このシリーズは、日加修好80周年記念行事のひとつにもリストアップされている。
「世界各国からダンサーやカンパニーが集まってくるんだけど、私たちはそこへカナダ代表としていきます。カナダからは他にアルバータの『Mile Zero Dance』が来ますよ。カナダ・ナイトですね」
そう語り、初の日本訪問ということでイベントを非常に楽しみにしているというエイミーさんに日本語で知っている言葉はあるかと聞くと、
「ニホンゴとココ(英語でいうHere)。あとはウラメシヤ(笑)」
”ウラメシヤ“は察するに『ジャンクション・アート・フェスティバル』で上演した作品『Ura』がきっかけになって覚えた言葉なのではないだろうか? というのも、『Ura』は日本の幽霊の話をもとに振付けられた作品。こんな小さなところからも、カナダで暮らしてきたエイミーさんへ日本文化が伝わっていることが分かる。反対に、エイミーさんから二宮さんへ伝わったカナダの文化もあるだろう。その交流を楽しみながら踊る2人。取材中にも、彼女らの内に秘めたエネルギーがこちらへ伝わってくる。日本とカナダ、両方の文化をブレンドさせた2人は、日加修好の素晴らしい大使となってくれるだろう。

(インタビュー/西尾 裕美)

二宮 恵子、エイミー・ハンプトン
AKA ダンス 
にのみや けいこ&エイミー・ハンプトン

AKAダンスは、二宮恵子(ダンサー・振付家 www.keiko.ca)、エイミー・ハンプトン(ダンサー)により創設されたダンス・カンパニー。舞踏からバレエまで幅広いダンス形式を踏まえ、日本とカナダの文化をブレンドした作品を制作している。結成2年目にあたる今年は『LuminaTO』、『Toronto Theatre Fringe Festival』などで好評を博す。また8月5日から東京で行われる『ダンスが見たい!10 インターナショナルシリーズ die pratze Dance Festival 2008』(www.geocities.jp/kagurara2000/)に出演予定。このイベントは日加修好80周年記念公演となっている。www.akadance.ca

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